戦略的なコースのグリーン周りは、バンカーがイヤラシイ配置で待ち構えています。
アイアンショットが調子いい日ほど、バンカーに吸い込まれていったりします。
「外れるならもっと大外れの方がよかったのに!」
「このバンカーだけには入れたくなかった!」
こんな経験はゴルファーなら何度か経験をされているのではないでしょうか。
さて、なぜ多くの人はバンカーを嫌うのでしょうか。
このページでは、何故バンカーは嫌われるのか、そして「バンカー嫌い」を克服するある一つの方法をご紹介します。
なぜ、人はバンカーを嫌うのか。
「イヤーン、バンカーン!」
木久蔵師匠ゆずりのオヤジギャグでその場を和ましても、心の中はそわそわ・・・。
「トップしてホームランしたらどうしよう・・。」
「顎に刺さって戻ってきたらかっこわるいなぁ・・。」
「人にはアドバイスしてても、いざ自分のこととなると・・・。ん~打つのが怖い!」
内心ではこんな事を考えている人は多いのではないでしょうか。
バンカーショットは、通常のショットとははっきりとした違いがあります。
それは、「ボールを直接打たないこと」です。
バンカーショットの場合、クラブヘッドが初めにコンタクトするのはボールではなく「砂」です。
だから、多くのゴルファーは違和感を抱くのです。
打ちっぱなしの練習場でしかボールを打っていない人は特に戸惑ってしまいます。普段は、ボールをクリーンにヒットさせる練習をしているわけですから。
※ちなみにこのページでいうバンカーとは「ガードバンカー」つまりグリーン周りのバンカーのことです。クロスバンカーのように残り100ヤード以上もあるようなバンカーのお話ではないのでご注意ください。ちなみにクロスバンカーはダフってはいけないバンカーです。
さてバンカーショットの打ち方は、ボールの手前にクラブを入れ砂を爆発させるゆうなイメージでボールを飛ばす「エクスプロージョンショット」が基本です。
エクスプロージョンとは、爆発という意味です。多くの人のイメージは「クラブを砂に打ち付けるパワーで砂が爆発する」と考えがちですが、実際は「砂ごとボールを打つ」感覚の方が正しいと思います。
サンドウェッジにはバンスがついています。このバンスには角度がついていて、このバンス角によってクラブヘッドが砂に潜りすぎないようになっています。バンスがあることでクラブヘッドは上に上昇しようとする力が働きます。飛行機の翼の揚力と同じ原理ですね。
バンスがなければ、グサッと砂にクラブが刺さってボールまで力が届きません。バンスがある事によって砂を薄くはがしながらボールと一緒に飛び出すのです。
この時、爆発したように見えるのでエクスプロージョンショットと言われています。
バンカー嫌いを克服する一つの方法
バンカーショットのコツでよく言われるのが「ボールの手前5cmにクラブを入れる」といったレッスンです。
確かにこのレッスンの言っていることは間違いではありません。
しかし、このレッスンに足りないのは「その先のイメージ」なのです。
ボールの5cm手前にクラブを入れるのは正しくても、その直後クラブやボールの動きがどうなるのかを説明していないので「恐怖」を感じるのです。
そこで、私がオススメするのは「笹の葉とボール」のイメージです。↓
いかがでしょう?
イメージできますか?
ボールの乗った笹の葉を「サクッ」と薄くはがすように一緒にショットするイメージが湧きましたでしょうか?
論理的に言うと「砂ごとボールを運ぶ」です。
イメージで捉えると「ボールの乗った笹の葉の下をクラブがくぐり抜ける。」といった感じでしょうか。
決してバンカーショットは「砂にクラブをぶつける」というイメージではありません。ふわっとくぐり抜けるのです。
是非次のラウンドで試してみてくださいね。
バンカーショットが楽しくなること必見です!